大鉋「 家光 」(いえみつ) 白樫台/完全直ぐ使い
大鉋「 家光 」。「木目黒仕上げ」の鉋身に秘められた穏やかな表情に、鋭い切れ味を忍ばせる流麗な逸品!新潟与板鉋鍛冶 水野清介師の手による別注製作。鋼は高炭素クロム鋼を用い一心に鍛錬した独特作り、地金は生地で研ぎやすく切れる長切れする普段使いの傑作!定番で非常に評判の良い大鉋「 家光 」。鉋台は、新潟三条の台打名工 猪本 功師が精魂こめて仕込んだ逸品です。
■鉋の「完全直ぐ使い」とは、鉋台の調整、鉋身の研ぎ、試し削りをして、使う人が鉋の仕立てをしなくとも直ぐ使えるようにして発送します。但し、硬めに仕込んでありますので予めご理解の上ご使用下さい。
鉋の豆知識■安来鋼青紙1号を用いた鉋身は、堅木、柔木の削りに優れた耐久性、耐摩耗性を誇る鋼として、研ぎに負担が無く、切味が鋭くシャープ。
■鉋身の高炭素クロム鋼は、炭素0.95%~1.10%、クロム1.30~1.60%(青紙の場合0.3~0.5%)で、国産炭素鋼とスエーデン鋼の中間とご理解下さい。地金は生地(100年前の古い鉄)とか釜地といい、鋼の脆さを補い研ぎやすくしています。高炭素クロム鋼は予想外の切れ味と、永切れの秘密を生みだしています。(色は、炭素鋼より白い。)残念なことに、材量が少なく希少なものと言える!
■掘口は包み口/白樫台:寸四(60mm)寸六(65mm)寸八(70mm)
※大鉋「家光」を赤樫台でとのご要望をお受けできます。鉋台を普通口に、あるいは仕込みを、9分仕込みとのご希望の場合はお問合せ下さい。
■標準在庫は完全直ぐ使いです。9分仕込みの場合は、ご注文後約10日間程度いただきます予めご了承下さい。
■写真の色と実物の色は、多少異なる場合がありますので予めご了承下さい。
■鉋身裏に「えくぼ」のような表情を持つものがある場合があります。これは鍛接途上の熱影響により地金(和地)素材が想像をしない変化をし、雰囲気のあるものを生み出したものです。鉋身としての不良品ではありません予めご理解下さい。
■研ぎ角度は約27~28度で仕上がっています。用途好みにより角度を仕立ててください。
■仕込み勾配は、8分5厘(約26.0度)で台仕込みしてあります。
■台仕込み勾配参考
・8分(24度)勾配:一般材と硬木を両用
・8分5厘(26度)勾配:一般材と硬木を両用
・9分(27度)勾配:硬木専用で薄削りには不向き
■鉋の「完全直ぐ使い」とは、鉋台の調整、鉋身の研ぎ、試し削りをして、使う人が鉋の仕立てをしなくとも直ぐ使えるようにして発送します。但し、硬めに仕込んでありますので、硬くて叩くのが心配の方は、ノミなどで決して直さずに鉋刃の背中側に油を塗って、叩けるところまで入れ順々になじませてからお使いください。
■油台は、鉋台に油を浸み込ませて発送します。(鉋台に、油を含ませることにより鉋台の割れ止めと、鉋台の滑りがよくなり鉋台の減りを抑えることができます。