大鉋 翁面 額(おきなめん)
道具の中で一番切れなくてはいけない道具は矢張り鉋、この鉋の鋼は安来の青0号で一番硬く脆い鋼です。この硬くて脆い鋼を古い鉄、不純物が多く軟らかすぎて現在では使い物にならない鉄を使うことで、鋼の脆さを補い研ぎやすくしたものです。その古い鉄の呼び名を今では、地金は生地(100年前の古い鉄)とか釜地と呼ばれています。友行作の名工須藤緑朗が得意とした槌目意匠はまさに数奇者好みの秀麗で無印とします。
■鉋の「完全直ぐ使い」とは、鉋台の調整、鉋身の研ぎ、試し削りをして、使う人が鉋の仕立てをしなくとも直ぐ使えるようにして発送します。但し、硬めに仕込んでありますので予めご理解の上ご使用下さい。
鉋の豆知識■仕込み勾配は、8分5厘(約26.0度)で台仕込みしてあります。仕込み勾配を変えても価格は同じですお問合せ下さい。(台仕込みには日数がかかる場合もございますので予めご了承下さい。)
■仕込み勾配参考
・8分(24度)勾配:一般材と硬木を両用
・8分5厘(26度)勾配:一般材と硬木を両用
・9分(27度)勾配:硬木専用で薄削りには不向き
■鉋台の掘り口には、普通口と徴仕上げ用として口を狭くした「包み口」があります。「包み口台」とは、昔一枚鉋は本包み口でしたその名の残りとも言われております。木っ端返し周辺の口が狭い「包み口」は、高級鉋の代名詞として多く用いられております。また、口に黒檀、紫檀、赤檀を埋木した「口埋め台」、埋木をネジ調節してスライド式にしたものがあります。また、台割れを防ぐため、台頭に黒檀、紫檀、ボルト等で補強をした「補強台」もあります。お問合せ下さい。
■鉋台を自在口埋め台にしたい等のご要望はお時間を要します予めご了承下さい。
■ 鉋の「完全直ぐ使い」とは、鉋台の調整、鉋身の研ぎ、試し削りをして、使う人が鉋の仕立てをしなくとも直ぐ使えるようにして発送します。但し、硬めに仕込んでありますので、硬くて叩くのが心配の方は、ノミなどで決して直さずに鉋刃の背中側に油を塗って、叩けるところまで入れ順々になじませてからお使いください。
■ 油台は、鉋台に油を浸み込ませて発送します。(鉋台に、油を含ませることのより鉋台の割れ止めと、鉋台の滑りがよくなり鉋台の減りを抑えることができます。)