鋳物 厚手 金盤 (かなばん) 金剛砂(こんごうさ)
金盤(かなばん)は、鉋の裏押しや、鑿(ノミ)の裏を平骨に研ぐための砥鉄です。安定した刃裏に仕上げるには鋳物製でできるだけ厚手のものが最適といえます。特に厚み24mmの厚手はお薦めです。
※ダイヤモンド砥石は金盤の代わりにはなりません。)
鉋の裏押し、裏金の裏押しにおいて完全な刃裏に仕上げるには、鋳物でおりがよい金盤でなければ無理です。同時に、価格の安い金盤は安いなりのものです。最初に本物をご購入下さい。刃裏は、何処まで行っても刃先と同一平面状にある、大切な定規ですから!
■金盤の使用方法は、金盤の上に金剛砂(砥粒/別売)をあずき大のせ、2滴ぐらいの少量の水(画像①)で鉋身の裏を使い練り合わせます。次に鉋身に板などをもたせ(画像②参考)押しながら前後(画像②)させすり合わせます。この時鉋刃の刃先側に6割、反対側に4割の力関係で行ってください。金剛砂が乾くまで行い乾きに添って一気に引き上げます。この仕上げ(画像③)により刃の切れ味は80%以上決まるといわれており、地味な反面とても重要な作業です。