掘台 木取台 荒台 白樫/赤樫
掘台 白樫 赤樫
鉋台は、新潟三条の台打師 猪本 功師が、台打ち一筋50年の技を持って精魂こめて製作したものです。みごとな完成度の堀台です。台尻に本人の手で「猪の本」の銘を刻んだ逸品です。
鉋を詳しくは
鉋の豆知識■鉋台材は、主に白樫、赤樫、本赤樫です。樫の木の目は、芯より外側に向かって放射線状の木目となっております。「鉋や寸八」の樫材は、製材してから3年以上の自然乾燥をさせ安定ものを使用しております。
白樫とは?
シラガシ(本州中南部・四国・九州に分布)は、ブナ科コナラ属の常緑広葉樹で、非常に重硬で強靭な材料です。堅い素材の為、鉋台として多く使用されております。
赤樫とは?
現在、赤樫と呼ばれているものは一般的にイチイ樫(イチイガシは本州中南部・四国・九州に分布)をいいます。本来の赤樫は本赤樫と言う名で区別されています。ブナ科コナラ属の常緑広葉樹で、重硬で強靭な素材の材料として高価な鉋台として使用されております。
板目
柾目
追い柾目
■鉋台の性質は、鉋台を台尻や台頭から見たときの木目により異なります。樫の木の目が柾目の場合、中心から放射線状に年輪の筋が入っているので目が均一で、台が減りにくく狂いが少ない。しかし割れやすいと云われ。板目の場合、台の減りが早いが割れにくい。追柾目は、左上から右下へ斜めに年輪の筋が入っており、柾目と板目の両方の特徴をそなえるといわれています。
掘台包口
包口の木っ端返し
掘台包み口
包み口の木っ端返し
- 鉋鉋台には、包口、徴仕上げ用として口を狭くした「包み口」、口に黒檀、紫檀、赤檀を埋木した「口埋め台」、埋木をネジ調節してスライド式にしたがものがあります。また、台割れを防ぐため、台頭に黒檀、紫檀、ボルト等で補強をした「補強台」もあります。
※「包口台」とは、昔の一枚鉋が本包みの口でしたその名の残りと思います。(木っ端返し周辺の口が狭い。)高価な鉋に使用しているのが「包み口」とされています。 - 油台とは、鉋台に油を含ませることにより鉋台の割れ止めと、鉋台の滑りがよくなり鉋台の減りを抑えることができます。
- 掘台はニ枚鉋用です。 ※一枚鉋を仕込まれる場合には、屑はけ口の切り方(角度)が変わりますので切らずにお出しします。「一枚鉋用」とご指定下さい。
- 「押さえ棒の穴を開け」をして押さえ棒を添付します。しかし、ご自分で穴加工をされる場合は、「穴加工無し」とご指定下さい。 ※一枚鉋用は、押さえ棒の必要がありませんので押さえ棒付きの穴無しとなります。
- 仕込み勾配は、8分5厘ですが、他の勾配を希望され場合はご指定下さい。830(税別)
- 長台を希望される場合は、「台の長さを1尺丈」プラス640(税別)、「尺二寸」プラス2,400(税別)、「尺三寸」プラス3,400(税別)、となりますお問合せ下さい。(建具屋さん向きのスリ台仕様もできます。)お問い合わせは、こちら
ご自分の持ち刃に、台入れ(台打ち)します。
大切な「鉋の刃」をお持ちの場合、ご希望の堀台、勾配等を指定の上、完全直ぐ使いの仕込みをお受けします。また、鉋台の中でも本赤樫をご希望され方には、本赤樫の提供もお受けします。現在「本赤樫」は入手しづらく、手持ちの在庫のなかから選んでお出しします。但し、従来のような強い赤というイメージではありませんが、赤樫ならではの「硬さ」です。お問合せ下さい。
- 自分の持ち刃に仕込む場合は、お預かり後約1週間程度お時間をいただきますので予めご了承下さい。
- 鉋台の仕込みは、新潟三条の台打名工 猪本 功師が精魂こめて仕込みます。
鉋の「完全直ぐ使い」とは、鉋台の調整、鉋身の研ぎ、試し削りをして、使う人が鉋の仕立てをしなくとも直ぐ使えるようにして発送します。但し、硬めに仕込んでありますので予めご理解の上ご使用下さい。もっとゆるくと、思われる場合は、「鉋の豆知識」を参考にして、ご自分の好みに合わせ調整してご使用ください。
新潟与板 鉋鍛冶水野清介師が、大鉋と同じく一枚々鍛錬に製作したものです。強度に優れた鋼を鍛造刃として、それをもっと硬く鍛えてあり優れた裏金(裏刃)です。