■鉋は使う目的に応じて仕立てます。
粗く削る為の仕立て方を「荒仕工(あらしこ)」、中間削りの「中仕工(ちゅうしこ)」、そして仕上げ削りの「上仕工(じょうしこ)」の三つの仕立て方があります。
■仕込みによる効率のよい削り!
例えば、板材の平面を出す場合、初めに板材の凸面を、刃をやや多めに出すように調整した荒仕工の小型鉋で木目方向と直角に「横擦り」します。次に木目方向に「縦擦り」して反りを取り、次にほんの少しだけ刃が出るように調整した、上仕工鉋で表面の凹凸を取って平面を作るようにするなど、二丁の鉋を使うことで効率的な作業となります。